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参考リンク
鼻の中の細菌
私、副鼻腔炎菌などというものが存在すると思っていましたが、そんなものはいませんでした。
『笠井耳鼻咽喉科』さんによれば、 慢性副鼻腔炎患者の鼻からは以下のような菌が検出されるそうです。(数字は検出率)
- 好気性菌
- グラム陽性菌
- 表皮ブドウ球菌 19.4
- 黄色ブドウ球菌 8.9
- 肺炎球菌 3.2
- 溶血性連鎖球菌 1.2
- 非溶血性連鎖球菌 1.2
- その他のグラム陽性球菌 4.5
- その他のグラム陽性桿菌 9.7
- グラム陰性菌
- 緑膿菌 7.3
- 肺炎桿菌 4.9
- インフルエンザ菌 4.5
- 変形菌 3.2
- 大腸菌 1.2
- その他のグラム陰性球菌 1.2
- その他のグラム陰性桿菌 2.0
- 嫌気性菌
- グラム陽性菌
- ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus sp. )10.9
- ペプトコッカス(Peptococcus sp.) 9.7
- プロピオニバクテリウム(Propionibacterium) 0.8
- クロストリジウム(Clostridium sp. )0.8
- 真菌 1.6
表皮ブドウ球菌
皮膚の常在菌です。肌を弱酸性に保ってくれる、いわゆる善玉菌として有名な菌ですが、たまに悪さもします。薬に耐性を持ったMRSEも表皮ブドウ球菌の一種です。
黄色ブドウ球菌
皮膚や鼻腔、消化管内に存在します。薬に耐性を持つMRSAも仲間。
肺炎球菌
名前の通り、肺炎を引き起こします。鼻や喉の粘膜に定着していることがよくありますが、その割には発症する頻度は低いそうです。体力が弱っている時は要注意。
溶血性・非溶血性連鎖球菌
この菌も口や鼻、喉にけっこういたりします。α型、β型は病原性が強くγ型は弱いそうです。扁桃腺を腫らしたり、子供の猩紅熱を引き起こします。
緑膿菌
緑膿菌も至る所にいる菌です。鼻の中にもいるし、台所などの水まわりが好きらしい。健康な人にはもちろん無害です。昔の子供が垂らしていた青っぱなは、緑膿菌が色づけしていたそうです。
肺炎桿菌
肺炎桿菌は鼻や喉、腸にも常在しています。名前の通り肺炎を起こす菌です。普通に暮らしていて肺炎になった時は、肺炎球菌が原因であることが多いのに対し、肺炎球菌は病院内で肺炎を起こすそうです。
インフルエンザ菌
インフルエンザウィルスとは別物で、19世紀にインフルエンザの病原菌と間違えられて名前がついたそうです。なんか間抜けですが、喉や鼻の奥にいます。
変形菌=粘菌
スライムのようなキノコのような不思議な単細胞生物。森の土の中に普通にいるそうです。慢性中耳炎や創傷感染などの原因になることがあるとか。
大腸菌
大腸菌は誰でも持っていますね。腸に大腸菌がいないと食べ物を消化できないそうです。有名なO-157は変種の大腸菌です。
ペプトストレプトコッカス、ペプトコッカス
皮膚や体内の粘膜面、鼻や口の中、大腸に常在します。粘膜が傷付いた時に炎症の原因になったりしますが、抗生物質ですぐ治るそうです。
プロピオニバクテリウム
プロピオニバクテリウムは皮膚の常在菌。ニキビで有名なアクネ菌も仲間です。
クロストリジウム
人や動物の腸内、埃、土の中にいる毒素菌です。猛毒のボツリヌス菌や破傷風菌も仲間。
真菌
カビです。キノコや酵母菌も真菌の仲間です。健康な人なら何の問題もありませんが、体の免疫力が衰えたり、抗生物質の使いすぎで他の細菌がいなくなると感染しやすくなります。
鼻の中には色々な細菌がいますが、殆どは人の体や身の回りにいる常在菌なので、呼吸していれば鼻の中にいても不思議ではありませんね。
常在菌は、お互いにバランスをとりあって、おとなしく存在しているため、バランスが崩れて常在菌がいなくなると、別の、より悪性の外来菌に感染しやすくなるそうです。
ついでに・・・
きれい好きなのはもちろん良いことですが、度を超して体を洗いまくったりすると、皮膚常在菌がいなくなって逆に皮膚感染を起こしやすくなるそうです。
何事も“ほどほど”が大事ということでしょうか。
参考リンク
『笠井耳鼻咽喉科:鼻洗浄の鼻副鼻腔疾患に及ぼす影響について』
『メルクマニュアル家庭版:細菌による感染症』
『メルクマニュアル家庭版:真菌による感染症』
『耳鼻科50音辞典:溶連菌感染』
『山本研究室:緑膿菌』
『Y's Square:ヒトに常在する腸内細菌科細菌』
『横浜死衛生研究所:肺炎球菌感染症について』
『日本変形菌研究会』
『土川内科小児科:感染症における起炎菌と化学療法』
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