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鼻うがい:医師の場合
昔は耳鼻科で頻繁に行われていた鼻洗浄=鼻うがい。花粉症対策でも人気がありますが、お医者様の考えは昔と変わってきたようです。
鼻うがいは、鼻をかんだだけでは出ない粘りけのある鼻汁を洗い流す効果があり、アレルギー性鼻炎の原因になる花粉や埃にも効果があると言われます。
また、鼻粘膜に応用できる考え方かは分かりませんが、皮膚創傷の治療で注目を集めている“湿潤療法”の考え方では、傷口の“排膿”が化膿した傷の治療において非常に重要であるようです。
ということで、鼻うがいの効果は高いような気もするのですが、安易に行うと鼻粘膜の線毛や粘膜面の機能を損ないやすいため、最近では鼻うがいを推奨しない医師も増えています。
鼻うがいの注意点:耳鼻科編
専門家の先生方によると、鼻洗浄の注意点は概ね以下のようです。
- 鼻洗浄は、鼻腔内を清浄化することで鼻粘膜および自然口の状態を改善するために行う。
- 副鼻腔内に洗浄液が達することはない。
- 鼻洗浄器を使用して鼻うがいをする場合、粘膜に与える影響を少なくするため、洗浄液は25度〜30度の生理食塩水(0.9%の食塩水)を用いる。
- 普通の水道水を使うと、浸透圧の関係で鼻粘膜に非常な悪影響を与える。これは水道水に含まれる残留塩素の影響を遙かに上回る。多少濃度が違っても、必ず食塩水を使うこと。
- 洗浄は前屈みになって時々休憩しながら行い、片側の鼻穴から注入した液がもう一方の鼻穴から流れ出るようにする。洗浄管先端の方向は鼻の穴の向きに合わせる。鼻底と平行にし、前方(鼻背)には傾けないこと。
- 水圧が高かったり、注入中に唾や洗浄液を飲み込もう(嚥下運動)とすると、開いた耳管に洗浄液が入り中耳炎などの原因になることがある。
- 洗浄終了後は、前屈みのまま頭を左右に傾け、鼻腔内に残っている洗浄液を鼻から排出すること。鼻腔内に洗浄液が残っている状態で鼻をかむと、中耳炎の原因になる。
- 一日に何度も洗浄することは避け、鼻や喉に急性炎症がある時も鼻洗浄は中止する。
- 後鼻漏がある場合は鼻腔内に洗浄液が残りやすいので、鼻洗浄を行わない方が良い。
特に“必ず食塩水を使うこと”と“注入中につばを飲み込まない”、“洗浄液が残っている状態で鼻をかまない”あたりが重要でしょうか。
なかなか手間がかかりますが、鼻粘膜や耳を守るためです。気をつけましょう。
ついでに・・・
私は子供の頃、鼻うがいの後で中耳炎になった記憶があるので、それ以降、どうも積極的にやる気になれませんでした。
多分、洗浄している時に唾を飲み込んだんだろうな(←不器用)
とはいえ、巷では鼻うがいをされる方も多いようで、代表的と思える鼻洗浄器を二種類ほど。
ハナクリーンEXはポンプで、ハナクリーンSは手でボトルを押すことで水圧を上げる仕組みですね。専用の洗浄剤も付属していますし、特にハナクリーンEXは医療機器の認可を受けているので、安全性はそれなりに高そうです。
しかしリンク先の使用方法に、“洗浄後は鼻をかんで下さい。”と記載されているのが気になります。中耳炎の心配はしなくても大丈夫なのか?
鼻の中に残った洗浄液を出す方法については『鼻うがい:ヨガの場合』でも少し調べてみましたが、口を開けながら鼻から息を吐くと、うまくいくという意見が見つかりました。
しかし、やはり耳鼻科医のアドバイスを受けてから鼻洗浄器を使用されることを、個人的にはおすすめします。
参考リンク
『笠井耳鼻咽喉科:鼻洗浄の鼻副鼻腔疾患に及ぼす影響について』
『耳鼻科50音辞典:鼻を洗うこと』
『漢方薬健勝堂薬局:鼻うがいのすすめ』
『鼻の健康についてあれこれ:鼻うがい:ヨガの場合』
『ケンコーコム:鼻洗浄器』
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