|
ホーム>免疫とアレルギー>獲得(特異)免疫1:抗原提示
参考リンク
獲得(特異)免疫1:抗原提示
獲得免疫はそれぞれの抗原に合わせたオーダーメイドの免疫ですから、まず「こいつ用の武器をつくってくれー」と、敵を指定することから始まります。
体内の殆ど全ての細胞や血小板は、ウィルスや細菌などの抗原に感染すると、抗原の一部を自分の表面に差し出して抗原提示を行います。「敵はこいつだー」と味方に知らせるのですね。
体内に侵入した抗原を食べ尽くそうとするマクロファージも、やはり抗原を提示します。
携帯を持っている中高生のように仲間内の連絡網が充実していますね。
抗原提示細胞
体内の殆ど全ての細胞や血小板は、ウィルスや細菌などの抗原に感染すると抗原提示を行いますが、マクロファージ、B細胞、樹状細胞等は強力な抗原提示機能を持っているため、特に「抗原提示細胞」と呼ばれます。その中でもダントツに強力なのが樹状細胞で、抗原提示機能はマクロファージの100倍もあるそうです。
ちなみに化粧品の広告などで見かけるランゲルハンス細胞は、表皮の樹状細胞です。
MHC(主要組織適合抗原)
抗原提示を行う細胞はMHCと呼ばれる分子に、抗原を細かく分解した抗原ペプチドを結合させて細胞の表面に差し出します。
T細胞はTCRと呼ばれる
MHC分子にはMHCクラス1分子、MHCクラス2分子の二種類があります。
人間の場合はHLA(ヒト白血球型)がMHCです。
MHCクラス1分子は体内の殆ど全ての細胞が持っていて、キラーT細胞の前身CD8細胞に敵の情報を知らせて攻撃を依頼します。
MHCクラス2分子はクラス1とは違い、樹状細胞、単球・マクロファージ、B細胞、活性化したT細胞など、限られた細胞が持っています。 クラス2分子はクラス1分子と異なり、ヘルパーT細胞の前身CD4細胞に敵を知らせることでB細胞が抗体を作る手助けをします。
しかし、抗原を提示されただけではT細胞は活性化されません。インテグリンと呼ばれるT細胞の補助受容体に、抗原を提示している細胞が補助シグナルを送ることで、初めて活性化されます。
非常にややこしくて理解しづらいのですが、T細胞が誤った免疫反応を起こさないためのセーフティシステムのようです。
まあ、オーダーメイドですから。綿密な打ち合わせをしないとね。
ついでに・・・
さて、敵の情報を受け取って発注が完了すると、ヘルパーT細胞はB細胞に抗体を作るよう指示を出し、キラーT細胞は感染した細胞に攻撃を開始します。
参考リンク
『山本研究室:T細胞と抗原提示』
『脂質と血栓の医学:ヘルパーT細胞』
『アプライドバイオシステムズ:
樹状細胞とケモカインによる免疫システムのダイナミックステージ 』
|